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Tee-Object
Tee-Objectは、オブジェクト出力を分岐するコマンドです。
エイリアスtee
解説
出力を2つの方向に同時に送信するために使用します。
コマンドの出力を2つの方向(ファイルまたは変数、およびパイプライン)に同時に送信できます。
コマンドの出力をファイルに保存しながら同時にコンソールに表示したり、
コマンドの結果を変数に格納しつつ画面にも表示するなどができます。
構文
- (構文)
- Tee-Object [-FilePath] <string> [<CommonParameters>] Tee-Object [<CommonParameters>]
パラメータ | 説明 |
---|---|
-InputObject オブジェクト | 保存して表示するオブジェクトを指定する |
-FilePath パス | 出力を保存するファイルのパスを指定する |
-LiteralPath パス | 対象パスを指定する(ワイルドカード使用不可) (例)-LiteralPath "D:\test" |
-Append | 指定したファイルに出力を追加する |
-Variable 変数名 | コマンドレットがオブジェクトを保存する変数の名前を指定する |
共通的なパラメータは「共通パラメータ」をご覧ください。
サンプル
ディレクトリ内のファイル一覧を表示しつつ変数に格納する
Get-ChildItem | Tee-Object -Variable fileList
プロセス一覧をコンソールに表示しつつファイルに保存する:
Get-Process | Tee-Object -FilePath D:\processes.txt
コマンドの出力を表示しつつ、既存のファイルに追加する:
Get-Date | Tee-Object -FilePath D:\test.txt -Append
コマンドのヘルプを表示する
Get-Help Tee-Object
備考
- Tee-Objectを使用すると出力がパイプラインに送信され続けるため、後続のコマンドでその出力をさらに処理することができます。
関連項目
- Object系コマンドレット
- New-Object:オブジェクトを作成する
- Compare-Object:オブジェクトを比較する
- Sort-Object:オブジェクトをソートする
- Select-Object:オブジェクトを選択する
- ForEach-Object:オブジェクトを順次処理する
- Where-Object:オブジェクトをプロパティ値で選択する
- Group-Object:オブジェクトをグルーピングする
- Measure-Object:オブジェクトを指定した条件で計算する
- Tee-Object:オブジェクト出力を分岐する