PowerShellコマンドレット虎の巻
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共通パラメータ

共通パラメータは、すべてのコマンドレットで使用できるパラメータです。

解説

共通パラメータは、すべてのコマンドレットで使用できる共通的なパラメータです。
コマンドレットによっては定義はされていても機能しないものもあります。

共通パラメータ

【共通パラメータ】
パラメータ説明
-Verbose詳細なメッセージを表示する
※コマンドの実行過程を詳細に追跡できる
※メッセージはWrite-Verboseメソッドによって生成される
(例)Get-Process -Verbose
-Debugデバッグログを表示する
(例)Get-Process -Debug
-ErrorAction 処理エラー発生時の処理を指定する
  • Continue:エラーメッセージを表示してコマンドの実行を続行する(デフォルト)
  • SilentlyContinue:エラーメッセージを抑制し、エラーを$Error変数に追加してコマンドの実行を続行する
  • Ignore:エラーメッセージを抑制し、エラーを$Error変数に追加せずにコマンドの実行を続行する
  • Inquire:エラーメッセージを表示し、実行を続行する前にユーザーに確認を求める
  • Stop:エラーメッセージを表示し、コマンドの実行を停止する
  • Suspend:エラーが発生した場合にワークフローを一時停止する(ワークフローでのみ使用可)
(例)Get-Process -ErrorAction Stop
-ErrorVariable 変数エラーが発生時に内容を格納する変数を指定する
※変数名の前にプラス記号(+)を付けると既存の内容にエラーを追加する
(例)Get-Process -ErrorVariable err
-WarningAction 処理警告発生時の処理を指定する
※指定する処理は-ErrorAction欄をご覧ください。
(例)Get-Process -WarningAction Continue
-WarningVariable 変数警告メッセージを格納する変数を指定する
(例)Get-Process -WarningVariable obj
-InformationAction 処理情報メッセージが出力されたときのアクションを指定する
※指定する処理は-ErrorAction欄をご覧ください。
(例)Get-Process -InformationAction Continue
-InformationVariable 変数情報メッセージを格納する変数を指定する
(例)Get-Process -InformationVariable inf
-OutVariable 変数出力オブジェクトを格納する変数を指定する
※変数名の前にプラス記号(+)を付けると、既存の内容に出力を追加する
(例)Get-Process -OutVariable obj
-OutBuffer 数パイプラインに送られる前にバッファに蓄積するオブジェクト数を指定する
(例)Get-Process -OutBuffer 10
-PipelineVariable 変数現在のパイプライン要素の値を格納する変数を指定する
(例)Get-Process | ForEach-Object -PipelineVariable proc { Write-Host $proc.Name }

準共通パラメータ

準共通パラメータは、一部のコマンドレットで使用できる共通的なパラメータです。

【準共通パラメータ】
パラメータ説明
-UseTransactionコマンドレットをトランザクション内で実行する
-Credential 資格情報資格情報を指定する
-WhatIfコマンド実行時の結果を表示するが実際には実行しない
※コマンドの影響を事前に確認できる
(例)Remove-Item -Path "C:\test.txt" -WhatIf
-Confirmコマンドを実行する前に確認を求める
※誤った操作を実行するリスクを減らせる
(例)Remove-Item -Path "C:\test.txt" -Confirm