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Trace-Command
Trace-Commandは、コマンドのトレースを開始するコマンドです。
エイリアスtrcm
解説
指定されたコマンドやスクリプトブロックの実行をトレースし、デバッグ情報を取得します。
構文
- (構文)
- Trace-Command [-Name] <string[]> [-Expression] <scriptblock> [[-Option] <値>] [<CommonParameters>] Trace-Command [-Name] <string[]> [-Command] <string> [[-Option] <値>] [<CommonParameters>]
パラメータ | 説明 |
---|---|
-InputObject オブジェクト | トレース中に処理される式にオブジェクトを渡す |
-Name コンポーネント名 | トレースするPowerShellコンポーネントの名前を指定する |
-Option 値 | トレースするイベントの種類を指定する ・None ・Constructor ・Dispose ・Finalizer ・Method ・Property ・Delegates ・Events ・Exception ・Lock ・Error ・Errors ・Warning ・Verbose ・WriteLine ・Data ・Scope ・ExecutionFlow ・Assert ・All |
-Expression スクリプトブロック | トレース中に実行するスクリプトブロックを指定する |
-Command | トレース中に実行するコマンドを文字列として指定する |
-ArgumentList 配列 | トレースするコマンドのパラメーターと値を指定する |
-ListenerOption | 出力内の各トレースメッセージのプレフィックスに追加するデータを指定する |
-FilePath パス | トレース出力を保存するファイルのパスを指定する |
-Force | 通常の操作では実行できないコマンドや操作を強制的に実行する |
-Debugger | トレース出力をデバッガーに送信することを指定する |
-PSHost | トレース出力をPowerShellホストに送信することを指定する |
共通的なパラメータは「共通パラメータ」をご覧ください。
サンプル
Get-Process Notepadコマンドのメタデータ処理、パラメータバインディング、コマンドレットの作成と破棄をトレースし、結果をコンソールに表示する
Trace-Command -Name metadata,parameterbinding,cmdlet -Expression { Get-Process Notepad } -PSHost
トレース結果をファイルに出力する
Trace-Command -Name ParameterBinding -Expression { Get-Process Notepad } -FilePath "C:\temp\trace_output.txt"
コマンドのヘルプを表示する
Get-Help Trace-Command
備考
- トレースソースの名前はGet-TraceSourceコマンドレットを使用して確認できます。
関連項目
- Command系コマンドレット
- Get-Command:コマンドの一覧を取得する
- Show-Command:コマンドウィンドウを表示する
- Find-Command:コマンドを検索する
- Invoke-Command:コマンドの文字列を実行する
- Measure-Command:コマンドの実行時間を計測する
- Trace-Command:コマンドのトレースを開始する