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演算子
PowerShellで使用できる演算子についてです。
算術演算子
算術演算子は、数値の計算を行うために使用します。
一部文字列の操作にも使用できます。
算術演算子 | 解説 | 使用例 |
---|---|---|
+ | 加算 | $a = 5 + 3 ⇒結果は8 $str = "Hello" + "World" ⇒結果は"Hello World" |
- | 減算 | $a = 10 - 4 ⇒結果は6 |
* | 乗算 | $a = 4 * 2 ⇒結果は8 $str = "A" * 3 ⇒結果は "AAA" |
/ | 除算 | $a = 20 / 5 ⇒結果は4 |
% | 余剰 | $a = 10 % 3 ⇒結果は1 |
代入演算子
代入演算子は、変数への値の代入や変更、追加するために使用されます。
代入演算子 | 解説 | 使用例 |
---|---|---|
= | 右辺の値を左辺に代入する | $a = 1 |
+= | 右辺の値を左辺の値に加算する | $a += 1 |
-= | 右辺の値を左辺の値から減算する | $a -= 1 |
*= | 右辺の値を左辺の値に乗算する | $a *= 2 |
/= | 右辺の値で左辺の値を除算する | $a /= 2 |
%= | 右辺の値で左辺の値を除算した余りを代入する | $a %= 3 |
単項演算子
単項演算子は、1つのオペランドに対して操作を行います。
単項演算子 | 解説 | 使用例 |
---|---|---|
++ | 変数の値を1増加させる(インクリメント) | $a++ または ++$a |
-- | 変数の値を1減少させる(デクリメント) | $a-- または --$a |
- | 数値の符号を反転させる | -$a |
! | 論理値を反転させる | !$true、!$false |
比較演算子
比較演算子は値を比較し、条件に基づいてbool値(TrueまたはFalse)を返すために使用されます。
比較演算子 | 解説 | 使用例 |
---|---|---|
-eq | 等しい(==) | $a -eq $b |
-ne | 等しくない(!=) | $a -ne $b |
-gt | より大きい(>) | $a -gt $b |
-ge | 以上(>=) | $a -ge $b |
-lt | より小さい(<) | $a -lt $b |
-le | 以下(<=) | $a -le $b |
-like | ワイルドカードパターンと一致 | "PowerShell" -like "*Shell" |
-notlike | ワイルドカードパターンと一致しない | "PowerShell" -notlike "*Shell" |
-match | 正規表現パターンと一致 | "PowerShell" -match "Power.*" |
-notmatch | 正規表現パターンと一致しない | "PowerShell" -notmatch "Power.*" |
-contains | コレクションが値を含む | $array -contains $value |
-notcontains | コレクションが値を含まない | $array -notcontains $value |
-in | 値がコレクションに含まれる | $value -in $array |
-notin | 値がコレクションに含まれない | $value -notin $array |
-is | オブジェクトが特定の型である | $a -is [int] |
-isnot | オブジェクトが特定の型でない | $a -isnot [int] |
-replace | 正規表現パターンに一致する文字列を置換 | "Hello World" -replace "World", "PowerShell" |
論理演算子
論理演算子は、複数の条件を組み合わせて評価するために使用します。
論理演算子 | 解説 | 使用例 |
---|---|---|
-and | 論理 AND。 両方の条件が真の場合に真を返す。 |
(1 -eq 1) -and (1 -eq 2) ⇒結果は False |
-or | 論理 OR。 いずれかの条件が真の場合に真を返す。 |
(1 -eq 1) -or (1 -eq 2) ⇒結果は True |
-xor | 論理排他的 OR。 どちらか一方の条件が真の場合に真を返す。 |
(1 -eq 1) -xor (2 -eq 2) ⇒結果は False |
-not または ! | 論理 NOT。 条件を否定する。 |
-not (1 -eq 1) ⇒結果は False !(1 -eq 1) ⇒結果は False |
ビット演算子
ビット演算子は、数値のビット単位での操作を行うために使用されます。
これらの演算子は、整数型に対してのみ機能します。
ビット演算子 | 解説 | 使用例 |
---|---|---|
-band | ビットごとの AND | 10 -band 3 ⇒2 |
-bor | ビットごとの OR(包括的) | 10 -bor 3 ⇒11 |
-bxor | ビットごとの OR(排他的) | 10 -bxor 3 ⇒9 |
-bnot | ビットごとの NOT | -bnot 10 ⇒-11 |
-shl | ビットシフト左 | 102 -shl 2 ⇒408 |
-shr | ビットシフト右 | 102 -shr 1 ⇒51 |
関連項目
- PowerShell基礎
- 演算子:PowerShellの演算子についてです
- データ型:PowerShellのデータ型についてです
- 自動変数:PowerShellの自動変数についてです